Appleは最近、英国に拠点を置くSpectral Edge社を買収しました。同社はSpectral Edge社の技術をiPhoneで撮影した写真の画質向上に活用することを目指しています。買収の財務状況はまだ公表されていませんが、英国の規制当局に提出された書類によると、Spectral Edge社の取締役にはAppleの企業弁護士であるピーター・デンウッド氏が任命されました。このスタートアップ企業に以前所属していたコンサルタントや取締役は解雇されました。
Crunchbaseによると、英国に拠点を置くSpectral Edge Ltd.は、Appleにとって今年8件目の買収となり、全体では110件目の買収となります。直近では、iKinema、Tueo Health、Drive.aiを買収しました。
Spectral Edgeテクノロジーは、赤外線センサーを用いて写真を撮影し、通常の画像と合成します。特許取得済みの画像融合技術とディープラーニングアルゴリズムを組み合わせることで、より豊かな色彩、ディテール、鮮明度を実現します。Appleは既に、画像品質の向上を目指して画像処理アルゴリズムの一部に取り組んでいます。その代表的な例としては、Smart HDRやDeep Fusionなどが挙げられます。
近年、AppleはiPhoneのカメラ品質の向上に力を入れており、9月に発売された最上位機種「iPhone 11 Pro」の主力機能は新しい3レンズカメラとなっている。
