Appleは米国への新たな1,000億ドルの投資を発表し、これにより今後4年間の米国への投資総額は6,000億ドルとなる。本日プレスリリースで発表されたこの発表は、2月に発表した5,000億ドルの投資に続くものである。CEOのティム・クックは、この発表を祝うため、ドナルド・トランプ大統領と共に大統領執務室で行われるイベントに出席する予定だ。
この拡大投資の重要な部分は、新たなアメリカン・マニュファクチャリング・プログラム（AMP）です。この取り組みは、Appleのサプライチェーンと先進的な製造業のさらなる米国化を目指しています。AMPを通じて、Appleは米国への投資を拡大し、グローバルパートナー企業に対し、より多くの重要部品を米国で生産するよう促します。
Appleはすでに全米50州にわたる数千社のサプライヤーと提携し、45万人以上の雇用を支えています。同社の米国における製造活動は大きく、米国製部品の約3分の2が世界中の顧客に輸出されています。
発表の主な詳細は次のとおりです。
- 製造拠点の拡大：アメリカン・マニュファクチャリング・プログラムは、Appleとコーニング社のパートナーシップの大幅な拡大を支援し、ケンタッキー州ハロッズバーグに新たなスマートフォン用ガラス生産ラインを建設します。これにより、世界中で販売されるすべてのiPhoneとApple Watchに、ケンタッキー州産のカバーガラスが使用されるようになります。
- シリコンサプライチェーン： Appleは、米国におけるエンドツーエンドのシリコンサプライチェーンの構築に注力しています。同社は、アリゾナ州にあるTSMCをはじめとするパートナー企業と連携しています。TSMCは、先進的なプロセス技術を用いてApple向けのチップを製造しており、同工場の初にして最大の顧客となります。さらに、Appleはテキサス・インスツルメンツと提携し、ユタ州リーハイとテキサス州シャーマンの工場の生産能力を拡張し、重要な基盤半導体を生産する予定です。
- 新たな施設と雇用： Appleは今後4年間で米国で2万人の新規雇用を計画しており、研究開発、シリコンエンジニアリング、ソフトウェア開発、AI・機械学習に重点を置きます。また、ヒューストンではApple Intelligenceとプライベートクラウドコンピューティングを支える25万平方フィート（約2万4千平方メートル）の新たなサーバー製造施設の建設が進行中です。さらに、Appleはノースカロライナ州、アイオワ州、ネバダ州、オレゴン州にあるデータセンターの容量拡大も進めています。
同社はまた、デトロイトにApple Manufacturing Academyを開設することを発表しました。このアカデミーは、中小企業向けに高度な製造技術とAIの導入に関するコンサルティングとコースを提供します。このアカデミーは8月19日に開校予定です。
